不動産売却にまつわる素朴な疑問にお答えします。

こんにちは！

杉並区西荻窪の不動産会社　ＪＦＭ研究所の堤です。

 

不動産売却で相談を受けたお客様から、不動産売却にどれくらい時間がかかりますか？と聞かれることがあります。今回は、このご質問について私の考えをご紹介したいと思います。

 

結論から申しますと、不動産売却には１か月以上かかると思っていただいた方が無難です。

 

根拠としましては、以下のとおりです。

 

不動産の売却相談を受けてから、不動産業者が物件調査を行い、売主様に価格の提示をして

売出価格を決めるまでに通常１～２週間要します。

 

その後、売却活動を開始してすぐにお客様が見つかり条件が折り合えば、晴れて売買契約の締結となるわけですが、これで売却が終了するわけではありません。

 

売買契約締結後は、一定の期間内（１～２カ月とる場合が一般的です。）に売主は買主に引き渡す準備（売却地と隣地、前面道路との境界確定、居住中の場合は退去、残置物がある場合はその撤去など）を済ませる必要があります。

 

一方、買主は期限内に資金を確保して売買代金全額を払わなければなりません。不動産取引では高額が必要となる場合が多いため、金融機関からの融資を利用することが多いのですが、この融資の手続きにやはり１か月程度必要となります。

 

買主からの売買代金の支払いと、売主からの不動産の所有権移転登記及び引渡が完了した段階で、不動産売却は終了となります。

 

以上のような流れを踏みますので、最低でも売却には１～２カ月かかりますし、お客様がすぐに現れなければさらに数カ月要すことになります。

 

したがいまして、相続税申告やお子様の入学・進学にあわせた転居、買い替えなど不動産を売却したお金が必要となる時期から逆算して売却活動を開始するために、不動産会社へのお早めのご相談をお勧めしています。

 

不動産売却にかけられる時間が少ないと売却価格を安くしなければならなくなる場合があり、売主様からみて損をする可能性が高まりますので、ご注意ください。